父の還暦祝い☆

mayumi-angel2008-03-16

この3月に一週間のお休みをいただき、バリ島へ行ってきました。
出国の日は父の還暦の誕生日。一年前から退職をしたらバリ島へ行きたいという父の希望があり、計画を実行したのであります。
父は転職を2回経験したそうですが、最後の職場で約30年働き本当に家族の為に頑張ってくれたと感謝しています。
定年というものは既にわかっているもののはずなのに、半年ぐらい前から父の様子は変わっていました。とっても元気がなく何だか上の空で時々イライラしているのです。
最初は「変なの!」とイライラをぶつけられると私まで不愉快になることも多かったのですが、だんだんと「あぁ・・定年退職に対する空虚感やこれからの自分の人生への不安を感じているのだなぁ」と理解できるようになったのです。
残念なことに、仕事一筋だった父はほとんど趣味もなく、接待だからするゴルフや飲み会など仕事が絡まないと滅多に遊ぶこともない(いやお仕事ですね)状態だったのですね。
ですから、仕事がなくなったら何をしたらいいのか何がしたいのかもわからなくなって焦っていたようなのです。
幸い、我が家はいろんなことを夕食の時間に話し合う環境がありました。夕食が3時間なんて当たり前なのですよ〜。そこで、父が不安に思っていること、趣味の見つけ方までいろいろ気持ちを打ち明けてくれたので、家族で話し合いました。
急には変われないのは充分承知だし、相変わらず趣味に関しては模索中の父ですが、再び同じ職場で再契約することを選択し、まだまだ元気なうちは働きたい!という気持ちに至ったようです。
そこで、新たなスタートをする前に、ずっと頑張ってきた父へのご褒美で母と三人でバリ島へ還暦祝いへ行ったのです。
私には東京に住む弟がいますが、仕事が忙しくて休みも何ヶ月もない状態で、日本で還暦祝いをするにも予定が立てられないということだったのですね。
しかし、運命と言うものは面白い奇跡を起こしてくれたのでした。
それは、弟の社内旅行がバリ島になったということから始まりました。日程が決まっていくと、出国日も同じ、到着時間は20分違い、滞在場所も同じ地区、挙句の果てには滞在ホテルまで同じだったのです!なんて素晴らしい偶然!!いやこれは必然だったのかもしれません。
そこで、弟と密かに連絡を取り合って、バリ島にて父の誕生日に家族4人が揃って盛大にお祝いができました。弟はずっと父に時計をプレゼントすることを計画していて、それを持参しサプライズプレゼントをしました。父の驚いた表情、そして嬉しそうな笑顔が今でも忘れられません。ずっといまひとつ元気がなかった父にエネルギーが注がれたようです。
バリ島ではのんびりゆっくりしたいという父の意向を汲んでハードなスケジュールを立てずゆったりとしてきました。
もちろん、私も南国に癒されリフレッシュしてきましたが、父には最高の時間だったようです。

私は時々、自分のベッドに入って眠りにつく前、今日も夕食美味しかったな・・あったかいお風呂に入ったな・・自分の部屋があるんだよな・・屋根のある安全な暖かい場所で眠れるのはしあわせなことだな・・って浮かんできて両親への感謝が込み上げてきて一人で泣いていることがあります。これは辛いとか苦しいとかの涙ではないのだけれど、感謝の渦が沸きあがってくるのですよ。

心からずっと大切に守ってくれた父に感謝します。
新しいスタートもきっと頑張り屋さんの父を応援してくれると思います。
そんな、父の姿を見てまた私も頑張る力が湧いてきます。

旅は楽しいアクシデントやスリルやドキドキを味わえるものです。
そして、旅に行く前に起こっていた現実のストレスやネガティブな気持ちから逃避できる手段でもあります。旅から戻ると現実の問題は相変わらずそこにいるのだけれど、旅に行ってリフレッシュして癒されると、現実の問題に対する姿勢や考えが変化するのですよね。だから旅行が大好きだし、これからも色んな場所へ行ってみたいです。